ニキビができたら受診!をして欲しい理由3選と受診後に生じうる問題の対処法

ニキビができたときに受診をして欲しいことを伝えるアイキャッチ

こんにちは、薬剤師のODAです。

皆さん、ニキビってできちゃいますよね。

日本人の90%はニキビを経験してしまうんだそうです。

ニキビができちゃった・・・

ODAとしては、ニキビができたら迷わずに受診をして欲しいと思います。

その理由は、

  • ニキビは尋常性痤瘡という皮膚疾患なので保険診療として治療ができる
  • きちんとした尋常性痤瘡治療ガイドラインというものがある
  • ニキビ跡は、治療法が確立されておらず、確実な治療が難しい

からです。

ニキビくらいで受診なんて恐れ多いと感じられる方も多いのではないかと思います。

しかし、怖いのはニキビ跡です。

治すのが難しい瘢痕(ニキビ跡)

ニキビ跡は専門用語で、「瘢痕」と言いますが、

尋常性痤瘡治療ガイドラインにも、瘢痕の推奨度の高い治療法は記載されていません。

つまり、ニキビ跡は一度できてしまうと、確立されている治療法はないということです。

このため、ニキビ跡ができないようにすぐにきちんと治療を受けることが、

大切だとODAは考えています。

ただ、治療を始めても、

  • 薬の作用により角質層が薄くなることによって生じる乾燥
  • 薬自体の刺激性による肌の痛みや赤み

このような理由によって、治療を続けるのが苦痛に感じたり、

ニキビの改善に対する不安が生じてしまって、

治療を途中でやめてしまう人も少なくありません。

そして、治る可能性が高いとは言えず、保険適応のない美容皮膚科に行き、

高いお金を払っても、赤ニキビ治療が上手くいかないという方もいらっしゃいます。

ODAはそんな人を一人でも少なくしたいと思って、今回の記事を作成しました。

目次

ニキビは保険で治療が可能

ニキビができたら皮膚科を受診しようという感覚を持っている方は、

まだまだ少ないのではないかとODAは思っています。

実はニキビは、専門用語で尋常性痤瘡と言いまして、れっきとした皮膚の病気です。

日本では約90%の人が経験するニキビですが、

「ニキビは青春のシンボル」といわれて、生理現象として軽視されがちですよね。

でも大きな問題は、瘢痕と呼ばれるいわゆる「ニキビ跡」には、

確立された有効な治療法がないということなのです。

ニキビのメカニズムについて知りたい方は↓こちら

確立された有効な治療法がないために「ニキビ跡」には保険適応の治療がないのです。

治すのが難しい瘢痕(ニキビ跡)

軽症であっても、「ニキビ跡」はできてしまいますが、

早期治療で「ニキビ跡」が予防できることを示すデータもあるそうです。

つまり、ニキビは早期の積極的治療と、

落ち着いた後の維持療法が大切な皮膚疾患なのです。

さらに、ニキビの類似疾患に「酒さ」という皮膚疾患がありますが、

これはニキビとは治療方針が異なるので、やはり専門医の診断が安心です。

ニキビ治療にはガイドラインがある

ニキビは保険適応になる皮膚の病気なので、みんなが同じ治療を受けられるように、

2008年に皮膚科の偉い先生たちが集まって、ガイドラインを作成されました。

ガイドラインが作成された背景

  • ニキビ治療への関心が高まった
  • 美容皮膚科領域への皮膚科医以外の参入
  • 皮膚科診療経験の乏しい医師によりニキビ治療が行われる現状

どういうことかと言いますと、ニキビは治療がとても大切な皮膚の病気であるにも関わらず、

保険適応外の治療や、当たりはずれのある治療が多かったのです。

つまり、大混乱だったニキビ治療をきちんと治療実績がある方法で、

みんなが同じように受けられるように制定されたものなのです。

2022年3月現在では、「尋常性痤瘡治療ガイドライン2017」が作られています。

つまり誰もが皮膚科を受診すれば、ガイドラインに沿った治療を受けられるのです。

ガイドラインで推奨されているニキビ治療法及び寛解維持

ニキビ推奨度Aの治療法

推奨度の分類

A 行うことを強く推奨する(少なくとも1つの有効性を示す)レベルⅠもしくは良質のレベルⅡのエビデンスがある)

出典:尋常性痤瘡治療ガイドライン2017 エビデンスの収集ー推奨度の分類より

推奨度Aというのは、ガイドラインの中で一番上の推奨度です。

赤ニキビ(炎症性皮疹)の外用の治療として7種類白ニキビとして4種類

寛解維持(ニキビがなくなった後)として3種類です。

治療薬 適応範囲
外用抗菌薬(クリンダマイシン、
ナジフロキサシン、オゼノキサシン)
赤ニキビ(軽~重症)
※白ニキビには推奨しないとされている
アダパレンゲル+内服抗菌薬 赤ニキビ(中~重症)※白ニキビ記載なし
アダパレン・過酸化ベンゾイル配合ゲル
+内服抗菌薬
赤ニキビ(中等~最重症)※白ニキビ記載なし
クリンダマイシン・過酸化ベンゾイル配合ゲル 赤ニキビ(中~重症)・白ニキビ
アダパレン・過酸化ベンゾイル配合ゲル 赤ニキビ(中~重症)・白ニキビ・寛解維持
過酸化ベンゾイルゲル 赤ニキビ(軽~中等症)・白ニキビ・寛解維持
アダパレンゲル 赤ニキビ(軽~重症)・白ニキビ・寛解維持
ガイドラインに記載されている推奨度Aのニキビ治療薬分類

参考:尋常性痤瘡治療ガイドライン2017

つまり、皮膚科を受診して、ニキビと診断されたら、

皮膚科の医師と相談して、ガイドラインに基づいた適切な治療法で、

治療を進めていくことになります。

治療法にお用いるお薬は大きく分けて三種類あり、

・外用・内服抗菌薬
・過酸化ベンゾイル
・アダパレン

の三つとなり、これらの組み合わせ+内服抗菌薬で

7つの赤ニキビ治療の推奨度Aの治療法が構築されています。

では、それぞれのお薬の効果と問題点について解説していきますね!

赤ニキビの推奨度の高い治療は、菌をやっつける+ピーリング

赤ニキビの原因

赤ニキビの原因は、閉塞した毛穴の中で、菌が繁殖することです。

ニキビの種類の図

そのため、赤ニキビの治療では、菌をやっつけることを基本としています。

外用抗菌薬の効果と問題点

クリンダマイシンやナジフロキサシン等は、

・菌をやっつけてくれる

ことで、毛穴の中の菌を減らして赤ニキビを改善してくれるのですが、

・薬剤耐性菌が生じる

という問題があります。これらの薬はニキビの菌をやっつけるだけではありませんので。

薬剤耐性菌

抗生物質や抗菌薬で、やっつけ損ねた菌が突然変異して、
薬が効かなくなる菌が生まれて、薬が効かなくなった菌が増えてしまう
薬を使っている本人は元気なので、重症化や命に係わることは少ないが、
免疫が落ちた人が、薬剤耐性菌に感染すると、やっつける薬がないので、
死に至る可能性がとても高くなる
現在、世界で耐性菌による死者は70万人と推計されている

これは、赤ニキビの治療が進まなくなるのはもちろんのこと、

赤ニキビ治療に関係なく薬剤耐性菌に感染してしまった他の人が、

身体が弱ってしまっていて自分の免疫で菌をやっつけられなかった場合、

薬で菌をやっつけることが、

難しくなってしまい、死に至る可能性がとても高くなるのです。

そのために、

必要以上の菌をやっつける薬は使わないようにしましょう!

となっています。

つまり、外用抗菌薬は長期的に治療に使うことが難しいお薬なのです。

過酸化ベンゾイルの効果と問題点

過酸化ベンゾイルは、メカニズム的には赤・白ニキビ治療と寛解維持に用いられます。

・殺菌作用
・ピーリング作用

の二つの効果があります。

そして、この殺菌作用は、薬剤耐性菌を生まないことも分かっています。

このため、とても良くニキビ治療に用いられているのですが

・刺激性が強い
・ピーリング作用で皮膚の角質層を薄くしてしまう

という問題点も抱えています。

そのため、肌が赤くなったりして、過酸化ベンゾイルが合う合わないという点と、

ピーリング作用があるので、治療中に角質層の状態が悪くなって乾燥が生じたりして、

治療の継続が難しくなり、受診をしなくなって、治療を中断させてしまう人が多いのです。

アダパレン

アダパレンは、

・抗炎症作用
・ピーリング作用

の二つの作用を持っており、メカニズム的には赤・白ニキビ治療と寛解維持に用いられます。

問題点としては、

・菌をやっつける作用がない
・ピーリング作用で皮膚の角質層を薄くしてしまう

この二つが挙げられます。

つまり、アダパレンはニキビの炎症を抑えて、ピーリングで古い角質層を除去して、

古い角質による毛穴の閉塞を防いでくれます

しかし、増えてしまっている菌をやっつける作用はなく、

また、ピーリングによって皮膚の角質層が薄くなってしまい、

お肌の乾燥を引き起こしやすくなるという問題点も抱えることになります。

ニキビの治療は皮膚科の先生とこまめに相談することが重要

ニキビは適切な薬を使っていくことで、

しっかり治すことができる皮膚の病気ですが、

治療法を皮膚科の先生と相談して調整していく

このことがODAはとても大切なことだと思っています。

そのため、こまめにニキビの治療について相談をして、

治療法を考えていただくことが、ニキビ跡を残さない確実な方法となるのです。

見落とされているのは乾燥対策を意識したスキンケア

お薬を使ったニキビの治療については、少し伝わったかなと思います。

しかし、実はスキンケア等については、あまり重要視されていません。

ガイドラインに記載されているスキンケア等

一日2回の洗顔を推奨する
低刺激性でノンコメドジェニックなニキビ用基礎化粧品を選択する

ガイドラインに記載されているスキンケア等は上記くらいです。

あっ、コメドはニキビのことですね。つまりニキビができにくい化粧品です。

もちろん、スキンケアに用いるものはいわゆる化粧品で、

保険適応の薬ではないので、細かなガイドラインは定めようがないのですが、

薬剤師のODAが最低限意識して欲しいスキンケア
 

肌の角質層のケア
乾燥を防ぐことを意識したスキンケア

くらい書いてあっても良いのではとODAは思っています。

改定されれば、こちらの方の記述も増えるかもしれませんが。

ニキビ治療による乾燥のスキンケアは自分で行う

赤ニキビ治療で、ピーリング作用のあるお薬を使うと、

上の図にある角質層が薄くなって、乾燥しやすくなります。

ちなみにですが、乾燥に対するスキンケアのガイドラインというものはありません。

そのため、自分で乾燥に対するスキンケアを行う必要があります。

ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質は、血液が固まるのを防ぐ効果があるので、

塗ったところの血流を良くして、栄養状態等を改善してくれます。

また、ヒアルロン酸と同じ、グリコサミノグリカンなので、

水分を保つ機能もある物質です。

しかし、美容目的での保険を使った処方はもちろんしていただけないことには、

留意する必要があります。

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↑血流改善とともに保湿機能もあるヘパリン類似物質

軽い乾燥であれば、十分に効果が発揮されるとODAは思っています。

赤ニキビ治療で起こる乾燥には角質層のケアが大切

赤ニキビの模式図
保湿成分が表記された角質層の模式図

赤ニキビの治療の中心となるピーリングは、古い角質を除去してくれるので、

ニキビはできにくくなりますが、角質層自体は薄くなり、その分乾燥の心配がでてきます。

赤ニキビ治療中の乾燥に対するスキンケアには角質層の成分を意識する

上の図において、実際に水分を持っているのは、角質細胞です。

角質細胞や奥の皮膚が持っている水分を閉じ込めているのが、セラミドです。

角質細胞の中で実際に水を持つ効果を果たしているのが、

天然保湿因子と呼ばれるアミノ酸を中心とした低分子化合物です。

角質細胞

・角質の細胞で水分保持の役割を果たしている
・細胞の中で保水効果をはっきしているのが天然保湿因子

セラミド

・角質層で角質細胞やその奥の水分が蒸発しにくいようにしてくれている脂質層
・2種類の脂肪酸からできているが、それを繋いでいるのは、アミノ酸セリン
・脂肪酸と脂肪酸の組み合わせなので、ものすごく多くの種類がある

天然保湿因子

・角質層の中で、実際に保水効果を発揮している低分子の成分
・そのほとんどがアミノ酸とアミノ酸誘導体
・アミノ酸系以外は、尿素と乳酸が多い

角質層の成分を意識したスキンケア製品

ODAが調査をしていて、良いなと思ったのは、NOVのL&Wシリーズです。

【NOV】高保湿エイジングケア

このシリーズは、乾燥の観点からすると、

天然保湿因子をとても意識した設計になっています。

セラミド効果を期待した疑似セラミドや

脂質で水分を逃がさないためのエモリント成分なども豊富に入っていて、

ピーリングによる乾燥対策にお薦めのシリーズです。

その他、ピーリング後にお薦めな商品を成分から解析してみましたので、

もしよかったら、↓この記事も読んでみてください。

NOVの化粧品はノンコメドジェニックテスト済み

スキンケア等

中略

痤瘡患者への使用試験が報告されている低刺激性でノンコメドジェニックな痤瘡用基礎化粧品を選択するなどの配慮が必要である。

中略

低刺激性でノンコメドジェニックな化粧品を選択するなどの配慮が必要である。

出典:尋常性痤瘡治療ガイドライン2017 CQ、推奨度、推奨分と解説より

このようにガイドラインにおいても、

医師がノンコメドジェニックな化粧品を選ぶように伝えると記載されています。

NOVは基礎化粧品においても化粧品においても、

ノンコメドジェニックと記載されていますので、安心して使える化粧品シリーズです。

この記事で紹介させてもらっている美肌の持ち主さんは、

NOVの化粧下地と、

NOVのファンデーション

これらを使用していて、ニキビなく過ごせてらっしゃるとのことなので、

化粧品によるニキビが気になる方は、是非試してみてください。

ただし、ノンコメドジェニックといっても完全にニキビが出来ないわけではないので、

ご注意ください!

まとめ

というお話でした。

赤ニキビ治療は保険適応の皮膚疾患なので、

ニキビ跡ができる前に早めに受診されてください。

ニキビ跡については、確立した治療法がなく、

保険も適応されていないのが現実ですので・・・

赤ニキビの治療で生じるピーリングに伴う乾燥には、

対応するガイドラインが制定されていませんので、

皮膚科の先生が対応してくださらなければ、

自分でケアする他なくなってしまいます。

その時は、角質層の構造と成分を意識したスキンケアを行ってもらえれば、

乾燥も怖くなくなり、治療も問題な継続できると思います。

あとは、やはりニキビができにくい化粧品を使うこと。

これらを実施すれば、赤ニキビでの悩みが減るとODAは信じています。

 

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ODA 未来を創る薬剤師未来を創る薬剤師
メカニズム解明が大好きな薬剤師。もと有機化学の研究者。10年ほど現場の薬剤師と管理職を経験。病気等のメカニズムを分かりやすく伝えようと奮闘中!趣味は食べ物や化粧品の成分を考察すること。運動はするけれど、ある物が原因で脂肪肝・・・