肌を守る角質層のセラミドと天然保湿因子からなる構造と乾燥の原因3選

肌の仕組みと乾燥の関係

こんにちは、薬剤師のODAです。

みなさん、肌の構造ってご存じですか?

意外と知る機会ってないですよね。

ODAも自分で調べてみるまで全く知りませんでした。

今回はそんな肌の構造と、乾燥について調べてみました!

肌の乾燥には三つの経緯があることが分かりました。

それは、

  • 肌の角質層の乱れ
  • 血流不良による皮膚の栄養不足
  • 乾燥環境による皮膚からの水分の蒸散

でした。

今回はそれぞれの対応策について記事にしてみましたので、

ぜひ読んでみてください!

目次

肌の仕組みとその構造

肌は外的環境から我々を守ってくれている鎧です。

では、その鎧はどのような構造をしているのでしょうか?

皮膚の構造

肌の構造
肌を守ってくれているのは角質層
コラーゲンやヒアルロン酸は
奥の真皮の構成成分
角質層の乱れが乾燥の原因

乾燥対策は角質層から考える

こう見ると、肌はいくつもの層からできているのだなと感じますね。

ODAは正直、皮膚の表面もコラーゲンとかで出来ていると思っていました。。

では、次に角質層を拡大したものを見てみましょう。

角質層の構造

角質層の拡大模式図
角質細胞の間にセラミド
セラミドは脂質で出来ている
セラミドの中心はセリン
セリンはアミノ酸の一つ
セラミド=セリン+脂肪酸

この図が示しているのは、水分を保有した角質細胞それを取り巻くセラミドです。

セラミドは親水部と疎水部脂肪部分)で層を形成します。これをラメラ構造と言います。

セラミドのラメラ構造のイメージ図
黄色の棒は脂肪部分を表す
青色はセリンを中心とした親水部分
この構造で角質層が水を保持できる

つまり、角質細胞とセラミドが安定しているか否かが、

角質層の水分保持機能やバリア機能に大きく関わっているということです。

セラミドは数多くの種類存在する

・セラミドはその構造中に二つの脂肪酸を持っている
・その組み合わせは、脂肪酸の種類 Ⅹ 脂肪酸の種類 存在する
・さらに、セラミドにリノール酸が付加したアシルセラミドが存在する(脂肪酸3つ
アシルセラミドが皮膚バリア機能には必須で、とても重要な役割を果たしている

セラミドは、アミノ酸の一つであるセリンに、脂肪酸が二つくっついた形をしています。

アシルセラミドがとても重要

このセラミドにさらに、リノール酸がくっついたものをアシルセラミドと言います。

リノール酸
植物油脂に多く含まれる必須脂肪酸
過剰摂取では炎症を起こしやすくなる

動脈硬化・血栓・アレルギーの容疑者

このアシルセラミドが皮膚の水分保持等のバリア機能の根幹を成しています。

脂肪酸が3つ分の疎水性が、皮膚のバリア機能を果たしているのです。

角質層の構造からみた乾燥

角質層の乱れの模式図
セラミドと角質細胞が弱っている
水分を保持できず乾燥へ
角質内の天然保湿因子も重要
それぞれの構成成分の摂取が重要

極度の乾燥はリノール酸不足?

昨今の健康志向で、脂質って避けたくなりませんか?

しかし、脂質は身体の構成成分の中でも重要な役割を果たしています。

脂質を避ける食生活を意識していて、乾燥が気になる場合、

必須脂肪酸であるリノール酸が不足してる可能性があります。

アシルセラミド

・角質層のバリア機能の中で最も重要なセラミド
・他のセラミドは脂肪酸が二つなのに対して、3つの脂肪酸を持つセラミド
・三つ目の脂肪酸は、必須脂肪酸のリノール酸
・リノール酸が不足するとアシルセラミドが十分に作られない

リノール酸は人の体内では全く合成することができない必須脂肪酸です。

そのため、リノール酸が不足をしてしまうと、この大切なアシルセラミドが合成されず、

そのことが、極度の乾燥を招いてしまっている可能性があるのです。

リノール酸の性質

・サラダ油に多く含まれる酸化されやすい必須不飽和脂肪酸
酸化されやすいので、加熱を繰り返すと少なくなる
・揚げ物、スナック、菓子パン、ホイップクリーム等々含むものは多い
・生体内ではアラキドン酸の原料となる
・アラキドン酸は免疫にかかわる重要物質だが、炎症暴走の主因でもある

リノール酸は実は生体防御の要です。

肌においては物理的バリアを構成し、生体内では免疫細胞のへの命令書である、

生理活性物質の原料となり、炎症を起こして外敵をやっつけたりします。

そのため、不足をすると身体にとってはとても不利益な必須脂肪酸です。

問題は、過剰になると炎症を長引かせたり(慢性炎症

炎症そのものを引き起こしやすい体質になってしまうことです。

過剰のリスクについては、この記事を読んでみてください。

リノール酸が不足しているなと感じたら

リノール酸はサラダ油に多く含まれている成分です。

しかし、加熱により酸化されやすいので、摂取はサラダのドレッシング等、

冷えた状態でピュアなものを摂取することが望ましいです。

サラダ油には、リノール酸の暴走を抑えるα-リノレン酸も一定量含まれていますが、

α-リノレン酸はリノール酸よりも酸化されやすいので、非加熱が望ましいのです。

なんだかそれでも不安だなと感じる方は、

α-リノレン酸を多く含む、亜麻仁油えごま油を冷えた状態で摂取してみてください。

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↑小分けされているので、酸化の心配がありません!

α-リノレン酸が不足していると、ODAは身体が痒くなりやすいです。

肌の防御は良質な脂質の摂取をすることがとても大切なのが伝われば幸いです。

天然保湿因子の構成成分

乾燥には天然保湿因子も重要
セラミドは脂質で水を閉じ込める
天然保湿因子は水を保持する
どちらかが欠けると乾燥の原因

セラミドやアシルセラミドは、脂質で水を閉じ込める役割を果たしていました。

しかし、肝心の水をキープできる物がなければ、うるおいは保てません。

角質細胞が水を保持している

セラミドは脂質の集まりなので、水を保持することはできません。

角質層で水を保持してくれているのが角質細胞です。

その角質細胞の中で、水を保持してくれている数多くの水溶性の成分を、

総称して、天然保湿因子NMF)と言います。

天然保湿因子(NMF)

・Natural Moisturizing Factor
・角質細胞内で水分を保持する働きを持つ水溶性低分子の総称
・アミノ酸、アミノ酸の代謝物、有機酸の塩で構成されている
・アミノ酸グルタミンの代謝物であるピロリドンカルボン酸乳酸がトップ2

・次いで、アミノ酸セリンアミノ酸グリシン尿素が多い
・アミノ酸セリンはセラミドの中心となるアミノ酸でもある
・尿素もアミノ酸の代謝物

調べてみて、角質層においては、コラーゲンやヒアルロン酸のような大きな分子ではなく、

アミノ酸やアミノ酸の代謝物のような小さな分子が、

天然保湿因子であったことは、ODAにとっても意外でした。

角質層で多いアミノ酸はセリン

セラミドの親水部分を構成しているのは、アミノ酸セリンでした。

天然保湿因子の中でもアミノ酸セリンは多いのです。

アミノ酸セリン

・人間の体内で合成することのできる非必須アミノ酸
原料はグリセリンとアミノ酸グルタミンで、グリセリンは中性脂肪から摂取される
アミノ酸グリシンから容易に変換されるが、アミノ酸グリシンの原料はまさかのセリン
・セラミド、アシルセラミドの親水部分に必須のアミノ酸
・天然保湿因子にも多く含まれており、保湿にとても重要なアミノ酸

そこで、セリンを含んだサプリメントを探してみましたが、見つかりませんでした・・・

しかし、セリンはグリシンから容易に変換されるのです。

必須アミノ酸とグリシンで理想のカラダを目指すアミノ酸サプリ「アミノスパルタンGOLD」

↑余計なGABAとか入っていないのが好印象!

調べてみると睡眠にもアミノ酸であるグリシン、セリンが良いらしく

グリシンは睡眠系サプリメントによく入っていました。

睡眠もお肌にはとても重要なファクターですからね。

その他の天然保湿因子

その他の天然保湿因子もアミノから作られる物質や、

尿素は一部のアミノ酸の窒素原子を尿に捨てるために変化させたものですからね。

乳酸は糖の代謝物ですね。筋トレしたときに出るアイツです。

結局、乾燥を防ぐためには、たんぱく質やアミノ酸の摂取も欠かせないのです。

外から乾燥を抑える成分を補充する

今度は天然保湿因子を含んだ化粧品に注目をしてみました。

有効成分がきちんと明記されているものをピックアップしています。

ただし、アレルギー症状には十分に注意をされてください。

潤いをキープするクレンジング

アミノ酸配合のクレンジング剤は見つかりませんでしたが、

ピロリドンカルボン酸PCA-Na)が入ったクレンジング剤は発見できました!

PCA-Na配合のクレンジング剤

↑クレンジング後も潤いをキープしたい方向け!

天然保湿因子配合の化粧水

肌に浸透させたい化粧水に、天然保湿因子が入っていて欲しいですよね!

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↑天然保湿因子満載の化粧水です!

天然保湿因子、セラミド配合のクリーム

↑天然保湿因子&セラミド配合クリーム!

上述の化粧水のクリームバージョンですね!

花印さんの製品は相性があるようですが、はまればかなり経済的です!

天然保湿因子配合のローション

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PCA-Na配合のローション

天然保湿因子であるピロリドンカルボン酸(PCA)配合のローションです。

全身乾燥しやすい方にオススメです!

使うならできるだけメカニズムを知ってから使いたい

世の中、謎成分配合の化粧品等が多いですが、

メカニズムがはっきりしている製品がODAは大好きです。

血流と乾燥の関係

さて、一時期「ヘパリン類似物質ソフト軟膏」が

保険適応外処方ではないかと話題になりました。

病院を受診した際に、保湿剤として処方されまくっているのを目をつけられたのです。

いわゆる美容目的に医療保険を用いるのはいかがなものかというお話ですね。

ヘパリン類似物質塗布剤

・塗布した部分の血流を改善してくれる薬
・痛みがある箇所や血の塊内出血の箇所、傷の治りを促進してくれる
・血流を良くして、栄養をしっかり運べるようにしてくれる薬
・保湿成分とかが入っているわけではない

つまりヘパリン類似物質を塗布して、乾燥が改善するということは、

冷えや血流が悪くなっていて、十分に栄養が行き届いていなかった可能性がある訳です。

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↑血流を改善して乾燥改善?

逆に言うと、塗布しても乾燥が改善しない場合は、

そもそも脂質やアミノ酸が足りていない可能性があるので、

脂質やアミノ酸の摂取をまず意識するのが大切だとODAは思います。

もしかすると、薬効成分ではなく、基材(薬の軟膏やクリームの成分)が、

シンプルに保湿効果を発揮しているかもしれませんが・・・

環境による乾燥

これはすべての人に当てはまりますよね。

気温が低下し、飽和蒸気圧の関係から絶対湿度が下がって、

暖房で室温が上がるとその分飽和蒸気圧は上がりますが、空間の湿度は変わらないので、

相対的湿度が下がった分、お肌から水分が逃げていく現象は、誰にも止めることはできません。

となると、大切なのは空間の加湿物理的乾燥を防ぐことです。

おうち加湿最強

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水の補給なしで冬に加湿してくれるとういうのが信じられますか?

その上、エアコン内部の自動洗浄機能までついています。。

田舎の実家を相続したときに、そこに住まざるを得なくて取り付けたのですが、

本当に手間いらずで、給水や洗浄を考えたときに、まさにプライスレスでした。

今は賃貸に住んでいますが、もう加湿器の給水と掃除が面倒で・・・

さらにフィルターを掃除しても備え付けのエアコンはカビ臭いしで、

エアコンだけ実家から持ち出せばよかったと今でも後悔してるほどです。

これから持ち家のエアコンを考えてらっしゃる方は、

1000%、ダイキンのうるさらシリーズを選んでください!

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頭のフケやかゆみはドライヤーの影響かも

ODAは上にも関連記事を表示しましたが、冬はフケが出やすいタイプでした。

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↑早く乾いて、フケが出なくなる最高のドライヤーシリーズ

今使っている子は3代目くらいですが、本当に最高です。

下手をすると、旅行やスーパー銭湯にもODAは持っていきます。

温泉とかにこのドライヤーがたまに備え付けられていると、最高だなって思いますね!

最近は、さらに上のスペックがあるようですが、違いは把握していません・・・

これでもう十分に効果が得られていますから!

フケや頭皮の乾燥が気になる方は、是非使ってみてください!

まとめ

  • 肌は脂質とアミノ酸で保湿をしている
  • 肌の保湿機能で重要なのは、一番外側の角質層
  • 実際に水を保持しているのは、角質細胞内の天然保湿因子
  • 外からの保湿は、天然保湿因子が入ったものを考える
  • 血流が悪いと栄養不足で乾燥を引き起こす
  • 環境によって奪われる水分の影響は大きい

というお話でした。

角質層で実際に水分を保持しているのが、

コラーゲンやヒアルロン酸のようなたんぱく質やたんぱく質複合体ではなく、

低分子のアミノ酸やその代謝物であったことは、ODAにも意外でした。

低分子であるからこそ、中からも外からも補ってあげることが重要なのですね。

あとは、血流の良し悪しは乾燥にも影響します。

でもやっぱり、物理的に乾燥させないということが大切ですね!

この度は、長文をお読みいただきありがとうございました。

もしよろしければ、今後も応援よろしくお願いいたします!

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ODA 未来を創る薬剤師未来を創る薬剤師
メカニズム解明が大好きな薬剤師。もと有機化学の研究者。10年ほど現場の薬剤師と管理職を経験。病気等のメカニズムを分かりやすく伝えようと奮闘中!趣味は食べ物や化粧品の成分を考察すること。運動はするけれど、ある物が原因で脂肪肝・・・