こんにちは、薬剤師のODAです。
「きれいなおねえさんは、好きですか?」
これは、昔ある美容家電メーカーがCMで使っていたキャッチフレーズですが、
悩ましいニキビから解放されて、きれいになりたいと誰しもが思うことですよね。
肌の問題があるかないかは、毎日の生活の中でとても影響が大きいですもの。
ODAも昔は、体育の時間や部活中に汗でかゆみが出たり、
冬はフケに悩まされたりしていたので、お肌のことには人一倍敏感です。
今回の記事は、ニキビで悩む人が、周囲の視線を虜にするひとめぼれ美肌へ
変貌を遂げた方法についてお話しようと思います。
ポイントは
です。
このお話を読んでもらえれば、きっと美肌に近づくことができると、ODAは思っています!
目次
ニキビは誰もが通る道
![ニキビの女子高生の画像](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_lossy,ret_img,w_198,h_300/https://www.health-literacy-university.blog/wp-content/uploads/2022/03/4dbacb2b46806a2fbb94577cf4a39a4a-198x300.jpg)
ニキビって本当に悩ましいですよね。
何が悩ましいかって、一瞬で治したいのに、
どう扱ってよいかが分からないのが悩ましいですよね。
正直、成長期のせいなのか、大人になったせいなのか、
食事の影響なのか、スキンケアの問題なのか、本当に難しいですよね・・・。
↓にきびのメカニズムや専門用語について知りたい方は下の記事を読んでください!
ODAも昔は自分の体の痒みや、乾燥は生まれつきなのだろうと諦めていましたが、
薬剤師としていろいろ勉強しているうちにそうではないなと気づきはじめました。
勉強によって、かゆみや肌の状態のメカニズムも最近分かってきました。
ただメカニズムや対処法の理論は説明できるのですが、
一人一人に確実な方法となるとお伝えしにくいなというのが本音です。
そんな中、今回は実はニキビで悩まされていたという超美肌の持ち主さんに
その秘密を教えてもらってしまったので、今回はそれをそのままお伝えしようと思います。
教えてもらった秘密がとても理に適っていたので、
おそらく多くの方が、美肌へ至ることができるのではと思います。
ニキビができたら皮膚科へGO!
ケミカルピーリング治療薬
いきなりですが、ニキビができたら皮膚科を受診してください。
ニキビは立派な「尋常性ざ瘡」という皮膚疾患です。
ちゃんとした皮膚科であれば、「アダパレン」という成分が入った塗り薬を処方されます。
ニキビの原因は古い角質層が毛穴を塞ぐことです。
この古い角質層を取り除いてくれる薬が「アダパレン」です。
古い角質層を取り除くことをピーリングと言いますが、
「アダパレン」はケミカルピーリングを引き起こしてくれるお薬です。
副作用は、主に肌の乾燥や化粧のノリが悪くなってしまうことです。
乾燥にはヘパリン類似物質の塗り薬
アダパレンの塗り薬を使っている人からよく聞くのが、肌が乾燥するということです。
↓乾燥のメカニズムや専門用語について知りたい方はこの記事を読んでください!
肌を守る角質層に手を加えてしまうので、どうしても乾燥は起きやすくなります・・・
そこで、超美肌の持ち主にお話を聞いてみると、そこの皮膚科の先生は、
「ヘパリン類似物質外用剤」を処方してくださるというのです。
・血流を良くしてくれる成分
・血流を良くすることで、痛みや血流不良による症状を改善してくれる
・ヒアルロン酸と同じグリコサミノグリカンで、保水作用がある
・皮脂欠乏症にも適応がある
・美容目的の処方で保険上問題になったことがある
なるほどなと思いました。
ピーリングとその後の保湿もできてしまう組み合わせです。
ただ、保険適応上、納得できない先生もいらっしゃるかもしれません。
先生が処方してくれない場合は、アマゾンにこんな商品があります。
↑ヘパリン類似物質が配合されたクリームです!
というわけで、皮膚科で「アダパレン」を処方してもらえたら、
お薬的にはあとは市販のヘパリン類似物質クリームを購入すれば良いとなるのです。
アダパレン+過酸化ベンゾイル
最近多い、2剤組み合わせタイプのお薬です。
超美肌の持ち主さんもこのタイプ処方されているのだそうです。
過酸化ベンゾイルは何をしてくれるのかというと、殺菌作用があるのです。
抗生物質は、耐性菌というものが生まれやすくなるので、
外用の殺菌の薬として、過酸化ベンゾイルが主流になっています。
この薬はなんと、ピーリング作用もあるのです。
ただ、刺激性が強い成分でもあるので、
合わないなと感じたら、すぐにそのことを先生に伝えてください。
皮膚科の先生の中には、この過酸化ベンゾイル単体をメインで使われる先生も多いようで、
その場合、殺菌はうまくいくものの、刺激が強く、
皮膚がヒリヒリするという方が多いので注意されてくださいね!
皮膚科でピーリング治療を行う際の注意点!
ニキビケアで、ピーリング作用のある洗顔や美容液を使っている場合は注意が必要です!
薬でピーリングをして、さらに洗顔や美容液でピーリングをすると、
お肌へのダメージが増えてしまうからです。
そのため、今使っている洗顔料や美容液にピーリング作用があって、
皮膚がヒリヒリしたりする場合は、すぐにピーリング作用のない物へ変更してくださいね!
・サリチル酸
・AHA(αヒドロキシ酸)
・グリコール酸
などが配合されている場合は注意が必要です!
体の内側からニキビをつくらせない
![野菜や果物の画像](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_lossy,ret_img,w_1024,h_768/https://www.health-literacy-university.blog/wp-content/uploads/2022/03/685735997c5e182defb51027b1b91eb7-1024x768.jpg)
脂質の酸化を抑えるビタミンE
ニキビの原因の一つは、脂質が酸化されてドロドロしてしまうことです。
そんな脂質の酸化を防いでくれるのが脂溶性のビタミンEです。
物質名はトコフェロールと言います。
そのため、ビタミンEそのものの摂取やビタミンEを多く含む食べ物の摂取が、
ニキビを作らせないためには大切です!
役目を果たしたビタミンEを復活させてくれるビタミンC
実はビタミンEは大量に摂取する必要がないと言われています。
それは、水溶性のビタミンCが、役目を果たしたビタミンEを復活させてくれるからです。
つまり、十分な量のビタミンCを摂取し続けていれば、
ビタミンEは再生されて、結果的に脂溶性でも水溶性でも抗酸化が機能するということです。
なので、ニキビ予防にはビタミンCと言われているんですね!
超美肌の持ち主のイチオシビタミンは?
超美肌の持ち主さんに、おすすめのビタミンを聞いてみたところ、
「それはビタミンB3ですよ」というお返事でした。
ビタミンB3?ってあまり聞きなれないですよね?
では、ビタミンB3とはどのようなビタミンなのでしょうか?
ビタミンB3とは?
ビタミンB3は別名ナイアシンと呼ばれるビタミンです。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_lossy,ret_img,w_1024,h_768/https://www.health-literacy-university.blog/wp-content/uploads/2022/03/3cde6e683b31b83cf2de974f45057358-1024x768.jpg)
ナイアシン/ビタミンB3
脂質・糖質・たんぱく質の
代謝に必須のビタミン
人では腸内細菌が合成してくれる
原料はアミノ酸トリプトファン
腸内環境や食事によっては、
不足しやすいビタミン
ナイアシンフラッシュに注意!
現代人が不足しやすいビタミンの一つ
現代人は不足しやすいビタミンと言われています。
神経伝達物質であるセロトニンの原料にもなるアミノ酸トリプトファンから、
腸内細菌が合成してくれるビタミンです。
ということは、腸内環境が悪かったり、そもそもトリプトファンの摂取が十分でなければ、
簡単に不足してしまうビタミンというわけです。
特に便秘の方は、腸内細菌がうまく合成してくれていないかもしれません・・・
ナイアシンが不足すると・・・
ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要不可欠なビタミンです。
そのため不足すると、
・皮膚症状・口内炎・神経炎・下痢などの胃腸症状・精神症状 等々
が出やすくなると言われています。
逆にいうと、充足すれば、皮膚の状態は良くなり、気分が良くなりやすいということですね。
気を付けたいのはナイアシンフラッシュ
ナイアシンには血管拡張作用があり、摂取のし始めに、
身体が赤く紅潮したり、湿疹が出たかのように、
全身が赤くなったり、ピリピリとかゆみが出ることもあるようです。
このナイアシンフラッシュを避けるために、最初は少ない量から摂取を初めて、
徐々に増やしていくようにすることをオススメ致します。
↑安心の日本製で、100mgから服用できるのがありがたいですね!
ニキビができやすい人におすすめのスキンケア
美肌の持ち主さんに使用している化粧品について聞いてみると、
常盤薬品工業さんの「NOV」シリーズを使っているとのことでした。
NOVニキビケア用
調べてみると、「NOV」のブランドの中に、
「ACアクティブシリーズ」というのがありました。
コンセプトは「ニキビ肌を積極ケア」でした。
特徴としては、全商品にトコフェロールというビタミンEやビタミンE誘導体、
そしてアスコルビン酸というビタミンCが配合されており、
皮脂を酸化させないぞ!という強い意志が感じられますね。
洗顔料や化粧水には、サリチル酸が入っていました。
・魚の目などに使う皮膚の角質を柔らかくしてくれる成分
・皮膚を柔らかくして、古い角質層を除去しやすくしてくれる
商品説明には、「マイルドピーリング」と書かれていますが、まさにその通りですね。
古い角質を除去させて、ニキビができにくくする、コンセプト通りの設計です。
ノブ ACアクティブ トライアルセット(全品医薬部外品)
【1週間分】 1,500円(税込 1,650円)
・クレンジングリキッド20m
・ウォッシングフォーム15g
・クレンジングリキッド20mL
・ウォッシングフォーム15g
・フェイスローションモイスト20mL
・モイスチュアミルク6mL
・フェイスローション2mL×1個(おためし1回分)
・モイスチュアクリーム0.8g×1個(おためし1回分)
・スポッツクリーム C0.5g×1個(おためし1回分)
↑お手軽価格でお試しできるので、ニキビスキンケアでお悩みの方は是非試してみてください!
ただ、やはりお肌の乾燥には注意をしていただきたいかなと思います。
お薬との併用はオススメいたしません!
ニキビが落ち着いて乾燥が気になるときのスキンケア
薬による治療やニキビスキンケアがうまくいくようになると、
気になってくるのが、角質層の薄さによる乾燥です。
NOV高保湿エイジングケア用
NOVの中でこれまた保湿に特化したものがないかなと調べてみると、ありました!
ODAイチオシ天然保湿因子配合 L&Wシリーズ
上の記事でも紹介させてもらいましたが、保湿の要はセラミドと天然保湿因子です。
セラミドは、アミノ酸セリンを中心とした脂質体です。
そして天然保湿因子は低分子のセリンを含むアミノ酸とアミノ酸誘導体がその大部分です。
実はコラーゲンとかヒアルロン酸ではないんですよね。
・水分を逃がさない脂質層をつくるセラミドと水分を保持する天然保湿因子が要
・セラミドは親水部がアミノ酸セリンが使われている
・天然保湿因子で多いのは、アミノ酸誘導体であるピロリドンカルボン酸(PCA)
・アミノ酸セリン単体も天然保湿因子として多く含まれている
このL&Wシリーズにはなんと、アミノ酸セリンと、
保湿アミノ酸誘導体のピロリドンカルボン酸が全製品に配合されていました。
成分の特性を分かった上での、この配合の徹底ぶりがシビれますね!
メカニズム的にこれで保湿できなければ、何で保湿できるのでしょう?
(↑メカニズムマニアですみません・・・)
ノブ L&W トライアルセット(全品医薬部外品)
【1週間分】 1,800円(税込 1,980円)
・クレンジングオイルジェル15g
・ウォッシングフォーム20mL
・エンリッチローション20mL
・エンリッチミルク6mL
・エンリッチクリーム6g
・エンリッチローション EX2mL×1個
・リフトエッセンス0.8g×1個
・ブライトニングエッセンス0.8g×1個
・リンクルアイクリーム0.5g×1個
・デイエッセンス UV0.8g×1個
↑乾燥が気になる方は是非試してみてください!
皮膚科でピーリング型の治療をする場合はこちらの方が合っているかもしれません。
いずれにせよ、常盤薬品工業さんの有効成分の徹底ぶりが素晴らしいとODAは思いました!
まとめ
- 誰しもが罹ってしまう皮膚疾患それがニキビ
- ニキビは尋常性ざ瘡という疾患なので皮膚科で保険治療ができる
- 積極的に摂取したいのは、ビタミンCとビタミンE
- 現代人はビタミンB3であるナイアシンが不足しやすい
- 悩ましいニキビを作らせないスキンケアの仕組み
- ニキビ治療に伴う乾燥に対するスキンケア
というお話でした。
超美肌の持ち主さんだから、肌の悩みなんてないんだろうなと思っていたら、
まさかのニキビに悩んでいて、皮膚科できちんと治療中でした。
つまり、きちんとした治療とケアをすれば、誰にでも美肌は手に入るということなのです。
ポイントは、ニキビを作らせないケミカルピーリングと、
それに伴う乾燥をヘパリン類似物質で抑えて、
さらにビタミンB3(ナイアシン)の摂取と、適切な化粧品を用いたスキンケアでした。
ちなみに、超美肌の持ち主さんは、
NOVのニキビ対策用のファンデーションや下地を使われてるとのことです。
この記事がニキビで悩む皆さんの美肌への一助となれば幸いです!
・肌のターンオーバーを促進してくれる薬
・ニキビの原因となっている古い角質層が取り除ける
・問題は、角質層が薄くなり、乾燥しやすくなること