【薬剤師が本気で解説】何故、自分は処方元の医師に糖尿病と宣告されたのか

何故糖尿病と宣告されたのか?
何故糖尿病と宣告されたのか?

こんにちは、薬剤師のODAです。

ODAはHbA1cは5.5くらいなのですが、

昔、処方元の先生に「君は糖尿病だよ!」と言われたことがあります。

その時のHbA1cも5.5くらいでした。

その原因は、食事の食べ方にありました。

私は、運動(テニスとゴルフ)をしているので、結果的にHbA1cは低いのですが、

実は先生にそういわれた時の血糖値が140くらいあったのです。

これだけ読むと、「???」となっていると思いますので、

今回の記事では、そこを踏まえて、糖尿病と食事と運動の関係を、

お話させてもらおうと思います。

目次

処方元の医師はなぜODAに糖尿病と宣告したのか?

処方元の医師

君は、糖尿病予備軍・・・じゃなくて糖尿病だよ!

若き日のODA

えっ、ボクまだ30前半なんですけど・・・

これは、ODAが当時、健康診断を処方元の先生にお願いをしていて、

その血液検査結果をもとに、言われた場面です。

この時のHbA1cは、5.5と高くなかったのですが、血糖値が140くらいでした。

年齢は30超えたばかり。テニスとゴルフをしていて、

テニスは週に4時間はしており、ゴルフも練習場に結構な頻度で通っていた頃でした。

ですので、普通に自分は糖尿病とかとは全く縁がないと思っていました。

にもかかわらず、先生は糖尿病予備軍ではなく、「君は糖尿病」と宣告しました。

これには、深い意味があったのです。

糖尿病はある日突然始まるわけではない

糖尿病というのは、ある日突然発症する病気ではありません。

血液検査の結果でいえば、HbA1cが高いと糖尿病と診断されます。

しかし、糖尿病の始まりは血糖値が高いことからなのです。

血糖値とHbA1cの違い

血糖値:その時点の血液中のグルコース濃度を示す
    グルコース濃度が高いとタンパク質と結合する確率が高くなる

HbA1c:ヘモグロビンという血液中の量が一定に保たれているタンパク質のうち
    どれくらいグルコースがくっついているかを示している
    糖化されたタンパク質の目安となるもので、血糖値と時間の積分値に比例する

HbA1cは血糖値と時間の積分値に比例する

正常な人:青のラインで囲われる面積

糖尿病の人:赤のラインで囲われる面積

HbA1cはそれぞれの面積に比例する!

上の図の赤いラインは、糖尿病で血糖値が高い人の描く血糖値カーブです。

青いラインは正常な人の血糖値が描く血糖値カーブです。

赤の人の方が、面積が大きいですよね?

HbA1cは、ヘモグロビンと血液中のグルコースがくっついたもので、

くっつく確率は、血糖値の濃度に比例します。

ということは、HbA1cは血糖値と時間の積分値

つまり、血糖値カーブで囲われた面積に比例するということです。

HbA1cが高くなるということは、赤の血糖値カーブの始点が

図では90くらいから始まっていますが、

糖尿病では120とか140とかから始まっているということなのです。

そうすると、当然赤の血糖値カーブで囲まれた面積は大きくなりますね?

これがHbA1cが高くなったということなのです。

実際には、ずっと計測することが難しい血糖値を、HbA1cは教えてくれているのです。

そしてもう一つ気づいていただきたいのが、

始点が90から、120や140になっているということです。

つまり、糖尿病とはこの始点、つまり空腹時の血糖値が高くなってしまっていることなのです。

なかなか上がらないが、いざ下げようと思ってもさがらない血液の成分

人間の身体は、低血糖をとても嫌がります。

自然界では、[動けなくなること = 死 ]だからです。

それは遺伝子に刻まれた確かな記憶です。

急激な血糖上昇のあとにくる

大量に分泌されたインスリンで起こる

血糖値の急降下

これは、身体が血糖値の

ベースラインをあげようという

判断の材料になる

血糖値の急上昇と急降下を繰り返し続けることによって、

ほんの少しずつ、少しずつあがっていく、血糖値のベースライン。

これが糖尿病の正体です。

ジワジワ、少しずつ血糖値のベースラインは上がっていくのですが、

その分急には血糖値のベースラインは下がりません。

これは、人間の体には恒常性の維持を行う機能が備わっているからです。

これはすべての血液成分がそうです。

人間の身体が作りだせて排出できる成分であれば、

常に一定の値を保とうとするのです。

それが、遺伝子に刻まれた人間の身体にとって長生きできる手段だったからです。

これが、糖尿病の進行がゆっくりな原因と、

改善しようとしてもとても時間がかかってしまうメカニズムです。                       

処方元の医師がODAに糖尿病と宣告した理由とは?

処方元の医師

だって君は、糖尿病予備軍と言われると、安心して何もしないでしょ?
そうすると、結局、糖尿病になってしまうんだよ。
逆に、糖尿病と診断されたら、改善しなければという気持ちになっただろう?

若き日のODA

たしかに・・・
糖尿病予備軍と言われたら、ほっとしてまだ大丈夫と思ってしまいますね。
大丈夫と思っているうちは、確かに何も行動を起こさないですね・・・

さすが、数多くの患者さんを診療されてきたドクターです。

糖尿病予備軍と伝えて、結局、糖尿病になってしまった患者さんを、

何人も診てこられたからこそ言えることだったのです。

いわゆる、巷で言われている糖尿病の診断基準は、糖尿病の治療薬を飲み始める基準です。

しかし、本当の糖尿病の始まりは、血糖値のベースラインが上がってしまうような食生活

運動不足等の脂肪を蓄える生活習慣があるところからはじまっているのです。

食事と血糖値の関係

ODAは糖尿病と宣告されてから、本当に食生活が変わりました。

平たく言うと、お米の量が減りラーメンを食べなくなりました。

昔は、大量の白米をそれこそ少量のおかずで食べることが、幸せでしたし、

「食べるの早いよね!」と言われても、むしろ褒められているとさえ感じていました。

大量の炭水化物を短時間で摂取することが糖尿病の原因となるのだと、

本当に意識していませんでした。

患者さんに糖尿病の薬を渡す時も、どこか他人事でした。

なので、ODAに糖尿病と宣告してくださった処方元の先生には、本当に感謝をしています。

今、こうして皆さんに糖尿病の話ができるのも、先生のおかげなのです。

食事で炭水化物以外を摂ることが、難しいけれどとても大事!

血糖値が高いと言われても、一体何から手を付けて良いのかわからないとなると思います。

ODAもそうでしたが、やはり、炭水化物以外を意識してしっかり食べる!

これがまず第一歩だと思います。ODAは特にタンパク質を重視しています!

ODAの言っていることは何となく分かった。

でもそうはいっても、なかなか行動に移せないよ・・・という方の背中を押してくれる

ネットで注文できるサービスをご紹介します。

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まずはこのサービス!

健康のためには魚!と思っても、外食でもなかなかお店はないし、

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特に魚油には特別な効果があるので、魚を定期的に食べる習慣というのは、

薬剤師としては是非、身に着けていただきたいと思います。

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まずは週に何回か、炭水化物中心からタンパク質中心の食事へ

急に食事を変えていくというのは難しいと思いますので、

まず、これらのサービスを利用して、

まずは炭水化物中心の食事から少しでも離れるということですね!

週に1度からでも良いと思います。

これからの時代、筋肉がとても大切になってきます。

別にムキムキマッチョになれというお話ではなく、フレイルという状態を遠くするために、

筋肉を蓄え(貯筋)、維持して、老後に備えるということが大事なのです。

そのためには、まず食事でタンパク質をしっかり食べる!

このことがとても重要であることを覚えておいてください!

運動と血糖値の関係

さて、皆さんお気づきになりましたでしょうか?

ODAが恐らく20年以上続けていた、お米爆食い習慣にも関わらず、

HbA1cが5.5であったことを。

そうです!ODAのHbA1c上昇を抑えてくれていたのは、趣味のテニスとゴルフです

運動は、血糖値スパイクの継続によるHbA1c上昇を抑える

バッファー(緩衝剤)になってくれていたのです。

運動は筋肉を刺激し、成長させて、なおかつ糖尿病の進行も抑えてくれるということです。

筋肉の成長維持は、フレイルを遠ざけてくれます。

そしてなにより頼もしいのが、筋肉を刺激することで発生する、

BDNFBrain Deriverd Neurotropic Factor:脳由来神経栄養因子)です。

これは、認知症の進行を妨げてくれる物質なのです。

認知症は、寿命が長くなった時代において避けては通れない症状です。

これを遠ざけてくれるBDNFをしっかり出し続けること、

つまり運動習慣がこれからの長寿命時代には欠かせないのです。

かといって、頭で理解してもなかなか行動に移すのは難しいですよね。

そんな時こそ、一念発起してやってもらいたいのがこのサービスです。

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別にムキムキマッチョやスレンダーボディが必要なわけではありません。

しかし、運動習慣は、ちょっとやそっとでは身に着けることは難しいです。

でも、何かきっかけがあれば、きっと身に着けることができます。

そのきっかけを作ってくれる、本当に素晴らしいサービスだと思います。

これは、ハンター x ハンターでいう念を覚えるための儀式だと思います。

精孔が開かれれば、きっとあなたも変われるはずです

まとめ

  • HbA1cが高くないのに、医師に糖尿病を宣告されたODA
  • HbA1cは血糖値と時間の積分値に比例するが、急に上昇するものではない
  • 人間の身体は恒常性維持というシステムがあるため、血液成分は変化しにくい
  • ODAが医師に糖尿病を宣告されたのは、予備軍だと安心してしまうことを見越してだった
  • 血糖値スパイクが起こる食事を続けると糖尿病は避けがたくなる
  • 食事の習慣の悪さを緩衝してくれるのが運動習慣で、これは長い目で見てもとても重要!

というお話でした。

昔のODAと同じような食べ方をしている方って少なくないと思っています。

でも食べ方は本当に重要です。

それでもうまくチャラにしてくれるのは運動習慣です。

運動習慣、これからの時代に最も必要なので、何としてでも身に着けてください!

この度は、長文をお読みいただきありがとうございました!

もしよろしければ、今後とも応援のほど、是非ともよろしくお願いいたします!

是非、シェアをお願いします!

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ODA 未来を創る薬剤師未来を創る薬剤師
メカニズム解明が大好きな薬剤師。もと有機化学の研究者。10年ほど現場の薬剤師と管理職を経験。病気等のメカニズムを分かりやすく伝えようと奮闘中!趣味は食べ物や化粧品の成分を考察すること。運動はするけれど、ある物が原因で脂肪肝・・・