こんにちは、薬剤師のODAです。
偉そうに健康についてのブログを書いていますが、ODAは脂肪肝でした・・・。
大分小さくはなったけど今もまだ白いよと、エコーをしてくれる医師には言われます。
多分、クマに遭遇したら、真っ先にODAが内臓を食べられると思います。
クマからしたら、フォアグラのごちそうがやってきた!となるでしょうから。
ちなみに、エコーをしてくれる医師も、自分も脂肪肝だと言っていました(笑)。
いや、脂肪肝って普通に本当に結構多いですからね!
特にあるものを摂りすぎると、少々運動していても脂肪肝になってしまいます。
今回は、ODAが何故脂肪肝になったのかを踏まえてお話させていただきます!
目次
脂肪肝とは
まず、脂肪肝という病気ですが、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
お酒を飲む人がなりやすいイメージがありませんか?
私もそう思っていました。自分がなるまでは・・・
⇐フォアグラ
ガチョウやアヒルの脂肪肝
フランス料理に利用される珍味
強制給餌で肝臓を肥大させている
フォアグラは強制給餌によって人工的に作られたガチョウやアヒルなどの脂肪肝です。
要するに、脂肪肝に至るのにアルコールは必要ないのです。
実際、ODAもアルコールを飲む習慣はありませんでした。
ちなみに、ODAが最初に脂肪肝と指摘されたのは、20代前半です。
学生時代はテニスばかりしていたので、特に太ってはいなかったのですが、
4回生になって、献血で「あなたの血はγ-GTPが高いので使えません」
とはがきで通知が来たのがが、初めてでした。
普段はお酒はのまないのですが、飲み会とかでは大量に飲むので、
わずかでしたが、γ-GTPが高いのはそのせいかなと思っていました。
この時はまだ自分が脂肪肝だとは微塵も思っていませんでした。
新宿の献血センターで医師に言われたこと
ODAは東京に住んだことがないのですが、友人は在京の子が多かったので、
ある日、学校の春休みを利用して東京に遊びにいきました。
さんざん飲んで、その日は高速バスで帰る予定だったのですが、
すごく時間が余ったので、献血しようと思い献血センターにいきました。
⇐献血センター
献血後にジュースやアイスがもらえる
当時は、ハーゲンダッツもあった
献血して、ハーゲンダッツでおやつだぜー!とウキウキしていたら、
事前検査で、まさかの門前払い・・・
面談した医師には、
「君、脂肪肝だよ、脂肪肝。ご家族に肝臓の病気している人いる?一度検査してもらって!」
と言われました。ODAは当時太ってはいませんでしたし、飲みすぎたせいかなと思っていて、
家族に肝臓悪い人おらんし、太っていないし、失礼な医者だなと思っていました。
当時は知識がなさ過ぎたのですが、その時の医師は、
ウイルス性肝炎の可能性があると考えてくださっていたようです。
ODAの肝臓をフォアグラにした犯人とは・・・?
家に帰って、内科を受診しましたが、その時は検査も以上はなく、
少しγ-GTPが高いね!ですんでいました。
私がその原因に気づいたのは、10年以上後のことでした。
薬局薬剤師として暇を持て余していた時期に、
いろいろな文献やネットで知識を収集していた時です。
その時に、ついに犯人の正体が見えてきました。
犯人は、なんと・・・
⇐スポーツ飲料
運動している人向けの清涼飲料水
電解質とエネルギー補給ができる
エネルギー源は主に果糖
果糖は素早くエネルギーになりやすい
学生時代、部活でスポーツドリンクを死ぬほど飲んでいました。
ずっと2Lのスポーツドリンクの一箱6本入りを買っていたので、
ODAはずっとこれを水代わりに飲んでいましたのです。
ホームセンター等で安売りしていると、ここぞとばかりに大量に買っていました。
それは部活を引退した後も続いていました。
引退した後も水代わりに飲んでいた、スポーツドリンクが、
ODAの肝臓を見事なフォアグラに仕立てあげていたのです。
果糖の功と罪
ODAの肝臓をフォアグラ化したのは、スポーツドリンクに入っていた果糖だったのです。
⇐果糖
果物によく含まれている単糖
冷たい方が甘みが強い
アミノ酸との反応性はブドウ糖の10倍
ブドウ糖と違ってインスリンを必要としない
二糖類である砂糖の片割れ
果糖はとても効率の良いエネルギー源です。
インスリンを必要とせず、細胞内でもブドウ糖(グルコース)より
優先的にエネルギー源になります。
そのため、スポーツ選手のような常にエネルギーを消費する人達には、
とても重要なエネルギー源となります。
スポーツ飲料はスポーツをする人のために作られた飲み物なので、
この果糖が大量に含まれています。
果糖の恐ろしさ
糖尿病の恐ろしさは、タンパク質と糖がくっつくところにあります。
そのタンパク質とくっつく速度がブドウ糖の10倍速いのが、果糖です。
つまり、果糖は人体にとって、血液中に長く滞在して欲しくないものなのです。
そのため、余った果糖はすぐに肝臓で脂肪へ作り換えられます。
つまり、よく運動する人は、果糖は運動エネルギーとして消費されますが、
運動をしない人にとって、果糖はただの脂肪の原料でしかないのです。
ODAの場合、部活を引退するまでは、授業をさぼってテニスをしていたくらいなので、
運動量としては問題なかったようです。
しかし、引退をしてからは、運動量が減り一年後には、スポーツドリンクの果糖は、
肝臓に脂肪を蓄積させるエネルギー源にしかなっていなかったのです。
脂肪肝の恐ろしさ
では、脂肪肝はどれだけ怖いのでしょうか?
実は、脂肪肝自体は特に症状をもたらしません。血液検査でγ-GTPが高くなるくらいです。
ただ、放っておくと、徐々に炎症が進行し、肝硬変→肝がんへと移行する可能性があります。
⇐元気な肝臓
インスリン+ブドウ糖の受け皿となる
LDLの最終回収先となる
では、糖の代謝と脂質の代謝の観点から肝臓の役割を考えてみましょう。
元気な肝臓は、余ったエネルギー源の受け皿となります。
そのため、血中で余ったインスリン+ブドウ糖やLDLをどんどん受け入れます。
さて、これが脂肪肝となるとどうなるでしょうか?
糖の代謝において、脂肪の許容量が限界に来ると、行き場を失ったエネルギー源は、
となり、インスリンが血中に漂うというインスリン抵抗性という状態になります。
そして、インスリン抵抗性の状態であると、
同じくエネルギーとして脂質を運搬するLDLも血中を漂うことになります。
つまり、太い血管でのプラークの発生確率が上がるということです。
⇐脂肪肝の状態
余ったエネルギーを受けとることが難しい
インスリン抵抗性の原因となる
高LDL血症の原因となる
血糖値が上がる生活や、LDLが上がるような生活をしていなければ、大丈夫かもしれませんが、
血糖値が上がる生活や、LDLが上がる生活をしていると、てきめんに数値に出てきます。
そうなると、体内のタンパク質の糖化はすすみ、
太い血管にはプラークが形成されることになります。
肝硬変・肝がんの可能性もあるのが怖いですね。
炎症が一か所で長引くとそれだけ、がんが発生する確率もあがりますので。
脂肪肝は無症状ですが、放置はできない疾患なのです。
脂肪肝を治す方法は・・・
じつは脂肪肝を治す薬は・・・ありません。
肝臓の働きを助けてくれるお薬はあるんですけれどもね。
溜まった脂肪を帳消しにしてくれるお薬はないということです。
なので、脂肪肝を治す方法は「痩せる」しかありません。
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できるのは、未来に向けた投資だけです。
医療の進歩で、寿命は延びましたが、大切なことは、元気なままで人生を愉しむことです。
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まとめ
- 脂肪肝になるには必ずしもアルコールは必要ない
- 脂肪肝だと献血できない
- スポーツドリンク等の果糖は、運動しない人を脂肪肝にさせやすい
- 果糖は脂肪になりやすく、また糖化タンパク質を作り出しやすい
- 脂肪肝は、インスリン抵抗性の糖尿病や高脂血症に繋がる
- 脂肪肝を治すには、脂肪を減らす→痩せるしか方法がない
というお話でした。
人間の体には恒常性維持の機能があるため、
血液中の成分は一朝一夕で変わることはありません。
そのため、糖尿病や高脂血症となるには時間がかかるように見えます。
しかし、果糖はそもそも血液中に存在しないように肝臓で処理されるので、
肝臓を脂肪肝にしやすいのです。
生活習慣を変えるというのはとても大変なことです。
最大の目標はフレイルへの道を限りなく遠くすることです。
それが、日本の未来、世界の未来へつながることだとODAは思っております。
この度は、長文をお読みいただきありがとうございました!
もしよろしければ、今後とも応援のほど、是非ともよろしくお願いいたします!
インスリン + グルコース = 取り込まれず血中を漂う!